いじめ

2023/09

会見に出席している井ノ原快彦さんは、ジャニー喜多川氏の性加害について「周りの仲間たちもそうなのかなという噂はしていました。そうなったらどうしようという話もしていました。被害にあわれた方が、相談することができない空気はあったと思います。だからこそ、被害者の方々が今まで何もできなかったりとか、告白したのが今になったのだと思います。体のしれない、それには触れてはいけない空気はありました」と述べました。


ジャニー喜多川 。ビッグモータ。日大。松本人志。
反社会的。企業倫理・道徳。いじめ。人権侵害。搾取。詐欺。忖度。暴力。保身。ブラック。



2023/11 弁護士 齋藤 安彦

「いじめ」による自殺が跡を絶たない。クラスの大多数がシカトしたり、悪口を言ったり、また、物を隠したり、暴力を振るったり、脅す等して金品を持って来させる等もある。

これらは、全て人の人格を踏みにじる人権侵害行為、つまり民事的な違法行為であるのみならず刑事的な犯罪行為でもある。

暴力は、暴行罪(刑法208条)もしくは傷害罪(同205条)になる。暴行罪は2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金に、傷害罪は、15年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。

脅して金品を持って来させる行為は、恐喝罪(同249条)となり10年以下の懲役となる。

暴力を加える等脅して、荷物を持たせる等の行為をさせることは強要罪(同223条)となり、3年以下の懲役に処せられる。

クラスの大多数がシカトをする等は、業務妨害罪(同法233条、234条)となり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。

このように「いじめ」として行われる全ての行為は犯罪である。また、極めて陰険かつ卑劣な行為であり、最も恰好が悪い行いである。

「いじめ」は絶対に行ってはならない。「いじめ」られた本人は、当然のことながら「いじめ」に茫然自失し、どう対応していいか分からない。「いじめ」を発見した人は直ちにそれを制止すべきである。

特に保護義務を負っている親や教師は、何が原因だなどと考える前にとにかく「いじめ」られている子を保護し、守らなければならない。しっかりと守ることを明確にしたうえで、必要に応じて調査をし、適切な対応をしなければならない。

最もやってはならないのは、「いじめ」られている子にも責任があるなどと考えてしまうことである。この世の中に完璧な子どもはいない。

とにかく「いじめ」られている子の様子によって自ら感知したり、相談や訴え等を受けたら、まず直ちに守ることを明確に宣言すべきである。子ども同士のふざけや遊びだなどとごまかさないで、子どもの目線で考え、「いじめ」られている子から相談等を受けたら、直ちに守ることを明確にするべきである。

「いじめ」は明らかな犯罪行為だから、犯罪行為から守らなければならない。そのうえで、大人の価値判断ではなく、子ども目線で、子どもの意見をよく聞いたうえで必要に応じて調査をし、再発防止の対応をすべきである。ケースによっては、再発防止の対応を子どもにまかせることがあってもいいと思う。

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理不尽なことをされている側だけが変わる必要はない

小島さんはまず、「いじめはどんな理由があってもダメ」だと強調。その上で、いじめが起こる背景には「人はみんな一人ひとり違う『ものさし』を持っているのに、それを理解していない人が多い」ことが挙げられるのではないかと指摘した。 いじめが起きる要因の一つには、いじめる側の「ものさし」に当てはまらず、八つ当たりの対象になってしまうことがあるのではないかと推測。その上で、「みんな別々の生き物だ、ってしっかり理解しないといけないと思うんだ」とつづっている。 また、自己啓発本で紹介される「自分を変えよう」という言葉に対して、理不尽なことをされている側が変わる必要はないと強調。「もう一緒にいなくていいんじゃないかな」と自分を攻撃する人から離れることを勧め、その手段として「環境を変えること」をあげた。 環境を変えることを選んだ際には、状況から逃げたわけではなく「『自分が、より幸せでいるために選んだんだ』って考えてほしい」と記している。 小島さんは自身の友人だというさかなクンの言葉を紹介。 さかなクンは「魚も水槽という狭い世界ではいじめが起きる。大きな海に出ればそんなことはない」と言っていたとした。

親には『深刻なんだ』って訴えていい

小島さんはLINE等でいじめについて相談できることも紹介。 相談では具体的な状況を聞かれる可能性があるため、何をされたか記録をしておくと深刻さが伝わりやすいともアドバイスした。 親にいじめについて伝える際は「誤解が生じないように『深刻なんだ』ってことを訴えていいと思う」と伝えた上で、「いじめている子たちにはバレないように、忍者のように秘密裏に動くことがポイントだよ」とつづっている。 最後に、小島さんが大好きだという植物学者の稲垣栄洋さんの言葉を紹介。 「よしおの大好きな植物学者の稲垣栄洋先生が『人は生まれてくるだけで、とてつもない競争を勝ち抜いてきた。これ以上競争をして苦しむのはおかしい』って言っていたんだ」 「人間は誰もがハッピーにこの人生を過ごす権利がある」「(相談者には)自分が苦しくない選択をしてほしい」とつづり、投稿を締め括った。 この投稿には「本当に温かくて心打たれる。あなたみたいな人がいてくれて良かった」「素敵な回答に胸を打たれました。離れることは逃げじゃないです。たくさん我慢して人に伝えることができたあなたはえらいです」など、多くのコメントが寄せられている。

「民度低すぎ」歌舞伎町・刺されたホストを応急処置した男性が語る真実、見て見ぬふり異様現場と誹謗中傷

11月5日未明、新宿区歌舞伎町の路上でホストクラブ勤務の男性を、その客と見られる女性がナイフで切りつけるという刺傷事件が発生した。 【写真】警官は棒立ち、野次馬はスマホをかざし、振り向けば刺した女が…絶望しかない異常現場 「度を超えているなと……。人として間違った行動を取っている人が堂々としている異常さがありました」  被害者男性に対し応急処置を行ったアズール株式会社代表の青笹寛史氏はそのように話す。青笹氏は医学部医学科を卒業し、医師免許を取得している。

被害男性を応急処置した男性が告白

 青笹氏が「度を超えている」「異常」と振り返ったのは、事件の内容ではない。確かに事件自体も人をナイフで切りつけるという凄惨なものだったかもしれない(両者に事情はあれど)。しかし、それ以上に現場で感じたのは応急処置にあたった現場で見た風景についてだ。  青笹氏は歌舞伎町で食事をした際、事件に遭遇した。 「私が現場に居合わせたのは切りつけられた被害者男性が倒れ込むところくらいでした。最初は通り魔事件という可能性も捨てきれなくて、いったん(自分たちの)安全確保を第一に考えなければならないので、まずは犯人がどういう状況なのか、安全確保ができているかを確認しました」(青笹氏、以下同)  その後、被害者男性に駆け寄り救急車を要請、そしてAEDの確保、現場で使える救急キットの手配などを周囲の人に頼んだ。 「救急車については他の方も呼びかけていたためか比較的早くに動き出してくれましたが、ほかは……。私が男性の安全確保をした後に、"AEDを持ってきてください!"と言っても、みなスマホで撮影を続けていました。(「あなたにお願いしますと」)その場にいた人を指名しても、自分を指してるのかとキョロキョロするわけでもなく、無視してスマホのカメラを向けてきて……」  一般人ばかりの場における応急処置では、戸惑う人が多いため指名する形で「あなたはAEDを探してきてください」と具体的なお願いをすることが推奨されている。  しかし、現場に居合わせた多くの人らの感情は、身近で起きた事件への"戸惑い"などではなく"好奇心"だった。それも画像としてスマホに収め、友人もしくはSNSで披露したいがためのものだろう。 「(歌舞伎の舞台などにいる)黒子じゃないんですけど、本当に何を言っても頼んでもこちらに反応してくれなくて……怖いなと」  黒ずくめの格好で顔も隠した『黒子(黒衣)』は、歌舞伎などの舞台において役者が演技をしやすく補助する係。黒子は舞台で、「そこにはいないことになっている者」「見えないことになっている者」、という約束事のうえで存在している。実際には見えているのだから。  しかし、図らずも"歌舞伎"町で起きたこの事件。事件現場の野次馬たちは、そこに存在しているのに「いない」かのように青笹氏の声に反応しない。また逆に野次馬は応急処置にあたる青笹氏が「見えていない」かのように、救助を無視し被害者男性に対し、スマホのカメラを向け続けた。その後も、警察や救急隊の到着もスマホを手にした野次馬のせいで現場への到着にかなり時間がかかった。到着した警察が現場に立ち入り禁止のテープを張っても数人がテープの中に入りさらに撮影を続けようとしていたという。

誰がどう見ても人として間違った行動

「あまりに人命救助について協力的な人がいなかった。もう少し……まともになっていかないとまずいなと思いました。目の前で人が刺されて、死にかけているなか"救急車を呼んでください"って聞こえているのにニヤニヤしてスマホを向けてっていうのは誰がどう見ても人として間違った行動だと思うんですね。  そこにいた50人ほどのうち49人が堂々と人として間違った行動をとっている異常……。正義と正義のぶつかり合いではなくて、誰がどう見ても悪であることをやっているということがヤバい」  しかし、その"異常"な空間は、歌舞伎町の現場から地続きするかのようにSNS上に続いた。青笹氏の現場で応急処置にあたったことに対し批判や誹謗中傷が一部で上がったのだ。青笹氏は冒頭のとおり医師免許を取得しているが、医師の道には進まず起業。動画マーケティング業界に進み、動画編集スクール『動画編集CAMP』を主催している。  そのため「研修していないくせに応急処置をしていた」という声が上がった。それも青笹氏が医師免許を取得していることを知っている"医師"を名乗る匿名の者などからも……。 「今回、自分だけでなく(ともにそれぞれ救助にあたった)女性の方も叩かれたりしてて……。嫉妬心というかよくある感情だなと思いました。  そもそも応急処置というのは、例えば救急車を呼ぶとか、AEDとか、別にこれは僕が高校生であったとしても同じことをやっている。医師免許の有無は関係ないことです。自動車教習所で習いますし」  青笹氏は救急隊員が到着するまでABCDEの評価を経時的に行い、自分でできる範囲の処置を行い、救急隊到着後、速やかに引き継いだ。 ※「ABCDEの評価」=救急診療の基本となるA(気道)・B(呼吸)・C(循環)・D(意識)を評価し、安定化させるアプローチ 「歌舞伎町で集まってきてカメラを向けていた人たちも民度が低すぎますし、普段からSNSなどで発信しているので、変な人にはたくさん絡まれるんですけど、よっぽどみんな満たされずに生きているというか……。絡んできた人は獣医師でコンプレックス丸出しみたいな人だったので、結局叩いてくるのはこういう人だよなって感じですね」  現代人のスマホのカメラロールやSNSアプリには、持ち主の"心"が写し出されているのかもしれない──。

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